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1 2009年 03月 31日
僕にしては、かなり早い更新です。やればできるではないか(笑)。 今日は坂本龍一さんのニューアルバムの感想。 -- out of noise / Ryuichi Sakamoto ![]() 5年ぶりのソロアルバムということで、かなり期待していました。 前回の「Chasm」はいい曲ばかりでお気に入りだったし、ソロアルバムが出ていない間のコンセプトものやコラボレート作品などはアンビエント〜ノイズ系だったりして、そことは違うメロディが美しくわかりやすい世界を期待していたのですが、実際聴いてみるとアンビエント〜ノイズ系なのでした。そういえばタイトルが「out of noise」だし。 最初は「ああ難しい現代音楽系か...」と、ちょっと残念だったのですが、一生懸命聴かずにBGMとして流しているとかなり良いことがわかってきました。楽器(というか音)が少なくほとんど旋律とか見えてこない作品が多いのですが、この潔さ感がむしろ凄い。 「この音楽なんだろう」と思っていると、今月のSound&Recording誌にご本人による曲の解説が載っていました。それによると1曲目「Hibari」は短いピアノのフレーズをふたつ(同じもの)を最初は同時にループさせているのですが、片方をほんの少し長くしておくことで、どんどん遅れて聴こえるという曲なのだそうです。ディレイのように聴こえるのが、繰り返す毎にちょっとづつ遅れ、いつの間にか周回遅れになってまた同時に鳴るという正に天才にしか考えられない曲です。その他古楽器によるアンサンブル曲、ピアノやWurlitzerを使った美しいアンビンエント作品、笙を取り入れた「和」を感じさせる曲、北極圏を旅してサンプリングした音をコラージュして作りあげた“北極三部作”など、どの曲も素晴らしいです。(http://www.commmonsmart.com/products/?Command=Recommend&recno=3&pg=2にも別の本人解説がありました。ぜひ読んでみて下さい。) 中でも凄いというかちょっと怖いのが「Glaicer」という“北極三部作”の最後を飾る曲。氷が融けて水が流れ出す音が延々と続き、その上にさまざまな音がコラージュされていきます。その水の流れる音はきれいなのですが、その「きれいさ」が寧ろ不気味で、温暖化に対する教授からの警告のように聴こえました。 と書いてきましたが、僕の稚拙な文章では「聴きたい!」と思われないかも知れませんね(笑)。でも素晴らしいアルバムだと思うので、興味のある方ぜひ聴いてみて下さい。ツアーも始まっていて、この「out of noise」の世界をどうライブで表現するのか(というか可能なのか?)というのも非常に楽しみです。 ということで教授から届いた「北極の音」で、北極圏に行きたくなってきている(でもグリーンランドは遠いなあ...)BACKPACKERなのでした。 PS. このCDパッケージも凝っていて(というか非常にシンプル)、ケースとかが無くポストカードのようなジャケットにCDを置くプラスティックの「台」が付いただけになっています。この「台」が薄い氷もしくは水のような感じで、作品のテーマとも繋がっている気がします(しかもそれで価格が抑えられ、エコになっているというのも魅力的)。さらにCommmonsのサイトからは、CDが制作された状態のまま24bit48Kという高音質でもダウンロード販売もしているということなので、こちらも購入して良い音響装置を通して聴けたらと思っています。 ▲
by backpacker_f
| 2009-03-31 17:53
| MUSIC
2009年 03月 30日
3月が終わる前に何とか更新できました。しかしこのペースでいくと、いつ終わるのでしょうか...(自分でも嫌になっています)
-- 28.Dec.2008(Old Penang Guesthouse / Georgetwon, Malaysia) 窓の無いドミトリーの欠点は、朝が来たことが全然判らないことだった。どこからも光が入ってこないので、電灯をつけなければいつまでも夜のような感じなのだ。しかも他の人はまだ寝ているので、点灯させるわけにもいかない。それでも早めに起きることができ、外を少し散歩。朝の街は涼しく、人も車も少なく、昨夜の賑わいが嘘のようだった。少し歩くと市場を見つけて、並べられた魚や野菜を買いもしないのに眺めたりした。市場の外の屋台で売っていたかき揚げのようなのを買う。屋台のおばさんは小さなビニール袋に、赤い唐辛子ソース(豆板醤?)のようなのをつけてくれた。朝食はそれとゲストハウスで用意してくれている、パンとジャムとコーヒー。シンプルだがもともと安い宿代なので、むしろ感謝感謝なのであった。フロントでは当番の若い男は絵を描いていて、覗き込むと「美術の勉強中なんです」と笑って答えてくれた。 ![]() ![]() 午前中は町歩き。だいたいの方向を見当に、路地を適当に曲がり曲がり歩いてゆく。海岸沿いの大きな道に出て渡ったところが、ちょうど行ってみたいと思っていた水上集落だった。桟橋のように板を貼った木道の左右に古い家々が連なっている。下を覗き込むと、桟橋も家も浅瀬の海に杭を打った上にあるのだった。ほとんどが木造の水上集落は、何か懐かしい感じのする場所であったが、生活排水のせいか下の海はあまりきれいではないと思った。行き止まりに着くと、海峡の向こうにマレー半島の街バタワースが見えた。 ![]() ![]() ![]() 世界遺産になっている砲台跡は、閉館(?)日で空いていなかった。外から見る限り大した物が残っている訳でもなさそうなので、まあいいかと思う。その代わりという訳でもないのだけれど、ジョージタウンに残る古い建築物をゆっくり歩いて見て廻った。それらも世界遺産になっているようで、華人の旧家、ビクトリア調の西洋建築、教会に、仏閣と何でもあり、そのアンバランスなようでバランスがとれているミックス具合がこの町の魅力なのだろうと思った。 ![]() そんな古い建築物を見て歩いているうちに、大きなホテルの横のアーケードでマーケットのように賑わっている場所を発見。おみやげ品や自家製のお菓子やらいろんなタイプの料理の屋台も出ていて、ここで昼食とする。今回はカレー。マレーシアでは主に中華とインドカレーが定番らしい。どちらも好きなので、旅の間は食もなかなか楽しめそうだ。デザートにソイミルク(豆乳)を飲む。日本ではあまり見なくなってしまったが、こちらは良く飲まれているようで、味もなかなか美味しかった。 午後はせっかくのペナン島なので、ビーチまで行ってみることに。バスターミナルへ歩いているうちにインド人街に入り込む。宿は華人のエリア、すぐ近くにイスラムのモスクがあり、その斜め向かいがインド人街と、ジョージタウンは不思議な文化混在地なのだ。ヒンズー教の寺院が入り口にあり、その横ではお供えするための花なのか、きれいな花飾りを大の男達が並んで一生懸命につくっているのがちょっとおかしかった。インド人街はなかなかの賑わいで、特にCDショップが何軒もあり、どの店も大音量のBGMで呼び込みしていた。インド歌謡曲みたいなのがほとんどだが、リズムのパーカッションがめちゃくちゃかっこ良かったりして、「侮れないぞインド!」と思わせるのだった。それにしても世界的にCDの売り上げが落ちていると言われている中で、ここでは音楽が元気なのが嬉しい。 ![]() ![]() ビーチまでは路線バスでバトゥー・フェリンギというところまで向かう。近いのかと思ったら意外に遠く、1時間近くもかかったのであった。バスは海岸線沿いに走っていくが、どこまでも同じようなリゾートホテル街が続く風景なので、乗り過ごさないようにずっと注意を払っていなければならず、ちょっと疲れてしまう。 ようやく着いたバトゥー・フェリンギのビーチ(ガイドブックによるとペナン島でも一番のお薦めで賑わっているという)は、真っ白な砂浜が広がっているという訳でもなく、海も透明という訳でもなく(季節によるものか、それとも天気のせいなのか?)、「大した事ないかな」と思わせる雰囲気なのであった。しかしながら、観光客はそれなりに多く、「来てみたら大したことなかったが、来てしまったからには楽しむしかけんねー(勝手な想像です。しかも訛らせてみました)」という感じで、それほどきれいでもない海に入っていたり、ビーチバーやレストランで、だらだら過ごしていたり、やたらとうるさいバナナボートや水上スクーター、さらにはパラセーリングにまで参加し、無理矢理盛り上がっている(←これも勝手な想像です)というような雰囲気なのであった。僕も最初はちょっとがっかり気分であったが、「せっかく来たので、楽しんで行くけんねー」と、大きな木の下にあるビーチバーでずるずるとデッキチェアーに寝そべってビールを飲み、「記念に海にも入っていくかぁ」と海パンに着替え海に入り、すぐに飽きて上がってきたりしたのだった。結論的に言うと(という程のことも無いです...)「特別絶景なビーチではないのだけれど、その緩ーい雰囲気はBACKPAKCER向き」という感想なのであった。ビーチの近くには、良い感じの安宿(多分)も点在していているので、これからペナン島訪れる人は参考にして下さい。(ってならないか。) ![]() ![]() ![]() 帰りのバスは、本当に「ボロバス!」というようなのがやって来て、ベンチのようなシートに揺られながら帰った。乗り心地は全然良くないし、冷房もあるわけ無いのだが、窓から入ってくる南国の生温い風が気持ち良く、ちょっと昼寝してしまったのだった。 ジョージタウンに戻ると、コムタという唯一の高層ビルのところで降りてみる。ここは街のショッピングモールの中心になっているようで、買い物客や学校帰り(?)の子供達で賑わっていた。ここから歩いて宿まで戻ろうと思うが道に迷ってしまう。「やっぱりバスの終点まで乗ってれば良かった...」と思うが、そんなことはいつものことながら後の祭り。適当にいろんな角を曲がって歩いていくと、さらに自分のいる場所がわからなくなってしまった(笑)。20〜30分うろうろしているうちに、どうやら世界遺産の華人の歴史的建築物のエリアに出られたのがわかる。ここの町並みもなかなか古い感じでいいのだが、世界遺産という割には特に整備されているとかきれいにしているわけでもなくて、「この島の名所というのは『緩ーい感じで統一されているということ?」と思ったりした。小さな広場では普通の人が不要なものを売っていると思われる「何でも市」で賑わっていた。僕も「何でも市」覗いていくが、本当に不要品ぽいものばかりで欲しいものは全然無いのであった。 ![]() 宿に戻り、海パンなど洗濯。湿度があるので乾かないだろうなと思いながらも、宿のテラスに張られた洗濯ロープに並べる。既に他の人のTシャツやらジーパンやら女性の下着やらが干されている訳だが、それぞれに数奇な運命を経て(?)今日この場所で一緒に並べられるという光景は、バックパック旅でしか味わえない醍醐味ではないかと感心したりする。(だからどうということも無いです) 小腹がすいたので、屋台街に出て中華焼きそばを食べる。あまり人が入っていない店で、ゆったり食べられて良かったが、そういう店はだいたい美味しくないということがここでも確認できたのであった(笑)。帰りに他の屋台を覗いていると、面白そうなのを発見。串に刺された魚介やら肉やら野菜やらが並べられていて、中央の鍋でしゃぶしゃぶのように自分で茹でるようになっている。それぞれの串には色がつけてあって、後で回転寿しのようにまとめて会計するというシステムのようだった(後で中華風しゃぶしゃぶとかスチームボートとか火鍋というものと判明)。せっかくだから「何か食べて行こう」とつくねみたいなのをしゃぶしゃぶして齧り、「次は何にするかな」と迷っていると、地元の人がお薦めを教えてくれたりした。その屋台最初はぜんぜん人がいなかったのだが、なぜかどんどん集まってきてしまって、しまいにはみんなで肩を寄せ合いながら同じ鍋でそれぞれの串の端っこを持ちしゃぶしゃぶしている風景は、これまた微笑ましいではないかと思ったのだった。 ![]() ![]() コンビニで昨日と同じ「Jaz」というビールを買って、さらに別の屋台でバナナの葉で包まれた「ちまき」も買って宿に戻り、ロビー奥の朝食スペースで夕涼みながらビールで喉を潤していると、到着したばかりのバックパッカーが入ってきて、「あなたがここのボス(経営者)なの?」ときかれてしまった。ちょうどフロントに誰もいなかったらしい。それで奥まで入ってくると僕が主のような顔してビール飲んでいるのだから(笑)。「違うよ」と答えていると、絵描き君がちょうど降りてきて案内してくれた。そうしているうちに本物のボス(マネージャー男)が現れ、「後で飲みに行こう」と誘ってくれた。それにしても本当にリラックスできる宿なのだと思う。 暗くなってから、また屋台街へ散歩に。マネージャー男はフロント担当時間らしく、まだ出られないらしい。今度はインド人街〜イスラムモスク〜華人の建築遺産エリアとぐるっとまわってみた。華人街とインド人街、イスラムモスクが接する交差点を勝手に「文明の交差点」と勝手に名付けたりしながら、それらが争いなく共存している風景こそが「平和」というものなのかも知れないと思ったりした。 街を一周して賑わう屋台街に戻り、さらに夜食(何度食べてるんだ?)。今度は後悔することのないように、一番混んでいる「つけ麺」屋台に並んでみる。時間はかかったが、その甲斐あって本当に美味しいピリ辛つけ麺にありつけて満足することができ、ジョージタウンの「喰い倒れ屋台廻り」(いつからかテーマがそれになってしまった...)は無事終了したのだった。 ![]() ![]() 宿に戻ると、マネージャー男はフロントでまだいろいろと忙しく書類整理などしているようで、飲みに行くのはまたいつかということになる。また、いつか来られるのかな。その代わりに外のテラスで談笑している西洋からのバックパッカー達に混じってお茶などいただき、ペナン島の心地良い夜はさらにふらふらと続くのだった。 ▲
by backpacker_f
| 2009-03-30 01:02
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