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2009年 08月 14日
旅の回想録、マレーシア編の続き。
今回は、写真で筆者もとぼけて(笑)出演しています。 -- 30.Dec.2008(Doniel's Inn / Cameron Highland, Malaysia) ツアーに行くため今日も早起き。時差のせいも少しはあるのかも知れないけれど、本当に早起きしてしまって、外に出ると薄明の空の中に南十字星を見る事ができた。明るくなってから、昨日知り合った鉄道男君と朝食に出掛けた。知っている店がある訳でもないので、昨日のカレーバイキングの店に行ってみる。(カレー好きなので朝からでも全然いいのだ。) 鉄道男君は、トレッキングも好きということで、結構話がかみ合う。特に海外トレッキングはいろいろ訪れているようで、僕がいつか訪れてみたいと思っているスウェーデンの北極圏“王様の散歩道”というトレッキングコースや香港の山岳エリアなど話は興味深いのだった。朝食後、鉄道男はここから近いマレーシア第二の高さの山にトレッキングに出掛けるということで、そのままタクシー乗り場へと向かっていったのだった。 僕は宿に戻り、ジャングルツアーの準備。朝8時過ぎ、ツアーの4WDが宿まで迎えに来てくれた。汽車のような煙突(マフラー?)のついた古いLandroverで、毎日ジャングルに入っているためか、最初からドロドロなのだった。そしてこの車の凄いところは、ボンネットに水牛の角がつけてあるところなのだった。僕はこの車を密かに水牛号と呼ぶ事にした。 ドライバー兼ガイドの男は、スペンサーという同年代もしくはもう少し若い感じの男で、助手席に乗せてもらい(Daniel'sからの参加者は僕だけだった)、けたたましいエンジン音ともに出発。バスターミナル近くで若い男性グループ3人を、少し離れた高級そうなホテルで別の若者グループ(男性2女性1)をピックアップしたところで、今日の参加者が揃ったようだった。近くのジャングルに行くのかと思ったら、向かう先は意外と遠く、天気もいいので着くまでちょっと眠ってしまう。40分くらいドライブしたところが目的地なのであった。 幹線道路からいきなり林道へ。ここからスペンサーのとんでもないドライビングテクニックを見せつけられることとなる。林道といっても凄い急坂の悪路で、普通の車では絶対に通行できない道。ところどろに大きな穴や泥の水たまり、岩なども剥き出しになっている。何度もスタックするかというところを、スペンサーはすいすいと、時には強引に乗り越えてしまうのだった。もちろん乗り心地は良いわけなく、どこかにちゃんと掴まっていないと頭をぶつけてしまうので、全員一気に目を覚ますことになったのだった。前日参加した鉄道男は、一度スタックし、車を押したと言っていたので覚悟していたが、今日はスタックすることなく、林道の終点まで到着することができた。 ここから歩きで、ラフレシアの花を見に行くことになる。スペンサーと途中から乗って来たもう一人のガイドを案内人に山道に入る。もうひとりのガイド氏は、そのへんの枝をナタで切り落とし、杖をつくってくれた。スペンサーは「ラフレシアの見られる場所までは1時間以上のハイクになる」と言い、そして参加者たちは泥道にきゃあきゃあ言いながら進んで行ったのであった。特に騒いでいたのは唯一の女性参加者の中華系の子で、「買ったばかりなのに!」とか言いながら、その真新しいスニーカーのことが気になって仕方ないようだった。しかし、女の人というのは(昨日合った人もそう)どうしてこういうところまで来ても、格好付けたい人が多いのかと思う。ジャングルトレックツアーに新しいスニーカーや白いシャツなど、どうなるか予想がつくではないか... あんみつ姫(←勝手に命名)とそのお伴のような連れの男二人は、なんとかご機嫌をとりながらトレッキングルートをついてくる感じだったが、次第に遅れるようになってくる。30分もいかない小さな滝がある渓流に着くと、彼らは「ここで十分、待ってる。」とあっけなく諦めてしまったのだった。 ということで、ガイド2人、若者3人、そして僕の精鋭部隊(?)となると、一気にスピードアップし、ジャングルをつき進んでいくことになった。途中2つ目の滝のところで休憩。先程の滝も良かったが、こちらはもっと大きく水もさらに澄んでいた。そのあと小川を歩いて渡る。流れが速く少し深いところもあるが、もらった杖のおかげで安心なのだった。冷たく澄んだ水が気持ち良い。そこから少し上がった斜面に、世界一巨大な花“ラフレシア”は咲いていたのだった。 大きいだけでそんなにきれいとは言えない花ではあるが、スペンサーは「数日前のほうが、赤が鮮やかで美しかった」と言っていた。ここで、彼からラフレシアについていろいろ説明。まずラフレシアは「花」かというとそうではなくて、むしろキノコのようなものということだった、その他、「毒はあるのか」→「全然ない。むしろ食べられる。」、「食虫植物のようにムシを捕らえて栄養としている。」→「それはデタラメ」、あと成長するまでに何ヶ月もかかるが、咲くのは2週間くらいとか、意外に雨に弱く、成長しても咲かないものがあったり、年によって咲く場所は点々としていて、もっと奥までトレックしないと見られない場合もあるということだった。一同お約束のように、でかい花をバックに写真をとったりした後、来た道を引き返す。ラフレシアツアーは人気のようで、すぐに別のグループが上がってきた。 帰りの歩渡では、若者三人組の一人が転倒。幸いケガはなかったが、メガネを壊してしまう。三人組とはそこから歩きながら、話すこととなった。彼らは地元マレーシアのジョホールバル(日本人にはサッカーで有名ですね)からで、半導体メーカーに勤めているということだった。彼らは、言語は3カ国語(マレー語、中国語、英語)話せるのが普通と言っていて、それがハイテクにも強いとなると、日本人油断しているとすぐに抜かれてしまうなあと思ったのだった。 そんな話をしながら下っているうちに、あんみつ姫とお伴二人を残してきた滝に到着。お伴の二人は滝壺で泳いでいた。それを見てジョホールバル三人組も上着を脱いで泳ぎだす。先程転倒したメガネマンも滝壺に飛び込んでいった。あんみつ姫は当然泳いでいる訳なく、水しぶきがちょっとかかるたびに、相変らずキャアキャアと大きな声を上げていたのだった。ご機嫌は悪くないようで、まあ何にしてもそれはよろしいことなのである。僕は泳ぐ程若くないので、お姫様と同じように川の冷たい水に足を浸け見ていると、もう一人のガイド氏がバンブーウォーターといって、竹の節の中に自然に水がたまったのを切って持って来てくれた。竹の香りがして、とても美味しかった。 再びスペンサーの4駆で超悪路を下り、ジャングルの中にある集落へ。昔ながらの高床長屋の生活などを少し見せてもらう。集落の子供たちの笑顔が眩しかった。そして、ここでもうひとつイベント「吹き矢の的当て大(?)会」が突如としてはじまる。5メートルくらい離れた的に吹き矢をあてるのだ。地元の人やスペンサーはやはりというかなかなか上手い。あんみつ姫を除く男子全員も挑戦。結果、僕だけが1度で的を射ることができたので、ちょっと気分良かった。昔、吹奏楽をやっていたので、息のコントロールの仕方が判ってしまったのだ。(なんてマグレです...) キャメロンハイランドまで戻り、イチゴ農園を見下ろす食堂でお昼。あんみつ姫とお伴二人は別の席に行ってしまったが、ジョホールバル三人組とスペンサーとの食事は楽しかった。スペンサーは「時間がないので、スチームボードだけは止めてくれ」というと笑いが起こっていた。 お昼が済むと、ジョホールバル三人組はタクシーでホテルに戻ってしまう。せっかく仲良くなったのに残念だったが、彼らは次の予定があるらしい。 ここからは、あんみつ姫とお伴二人、僕、そしてスペンサー(もう一人のガイドは集落で降りてしまった)と5人のツアーになる。あらためて彼らと自己紹介すると、あんみつ姫は上海から、あとの二人はタイのバンコクとシリアのダマスカス(!)からということだった。3人はクアラルンプールの語学学校のクラスメイトで、英語を学んでいるということなのだった。彼らによれば、マレーシアは物価も安いし、英語を学ぶのに適したの場所なのだそうだ。あと、さっきから見ていたところ、あんみつ姫とダマスカス君がどうも恋人同士のようで、バンコク君が本当のお伴という感じなのだと思った。お人好しな感のあるバンコク君なのだが、なかなかの好青年のようで、時々あんみつ姫が英語につまると、中国語でサポートしてあげているのが微笑ましい気がした。 次に訪れたのは、紅茶農園。この山間地が開発されるきっかけになった場所らしい。植民地としていたイギリスが、良質の茶葉を栽培するために大プランテーションをつくったところで、現在でも美しい茶畑の風景が広がっているのだ。まずは工場の見学。係の人が紅茶の収穫から、分別、乾燥、焙煎(?)までを順に説明してくれた。ここでもあんみつ姫は自分のリズムというのがあるようで、工場には行きたくないらしく、シリア君がお守をすることになり、バンコク君と二人で見学だったのだが... 工場見学のあとは、観光用のテラスでお茶タイム。まだあんみつ姫はご機嫌が良くないようで、今度は一人で美しい農園の風景を眺めながら、おいしい紅茶をいただいたのだった。農園からの帰道、スペンサーに茶畑の中で車を止めてもらい、写真をとっているといつの間にかご機嫌がよろしくなったようで、バンコク君・ダマスカス君と一緒に、僕のカメラにも笑顔でうつってくれた。 ツアーはまだ続く。次はバタフライガーデン。ここはいわば植物園と昆虫館が混ざったようなところ。温室の植物園の中に美しい南国の蝶も飛んでいたりするのだが、カメレオンやヘビ、サソリなんかも飼われていたりするなかなか面白いところだった。ダマスカス君はデモンストレーションでサソリをたくさんつけられしまったが、なぜか嬉しそうにしていた。僕には無理なので、密かに彼を「スコルピオンキング」と呼ぶ事にした。 最後はストベリーファーム。ここでは温室の見学とイチゴアイスを食べるのが定番らしい。ただしイチゴは収穫されてしまっていて全然なかったが... 夕方になると天気は急に崩れ、あたりは霧につつまれ、大粒の雨が落ちてきたのだった。 豪快に雨が降る中をドライブし、朝訪れた高級ホテルに着くと、彼らとも別れることとなった。結局のところダマスカス君はツンとしていたし、あんみつ姫はお天気のようにご機嫌が移り変わるのだなと思った。どちらにせよお嬢様、おボッちゃま達なのだろう。 僕の宿までの途中、スペンサーに「凄い運転技術だったね」と言うと、「ああ毎日のことだから...」と笑っていたが、正直疲れているようにも見えたのだった。相変らず止まない雨で「車は少しはきれいになったかな」と見てみるが、あまり変わらずやはり泥だらけの水牛号なのであった。 その日の夕食は、鉄道男とダウンタウンへ。中華ということで意見が一致し、香港飯店というような名前のレストランに入る。そして昼話題になっていたスチームボートを注文。船のような形をした独特の鍋で野菜や肉や魚やらを煮て、辛いソースで食べるというもので、僕らは次々にビールを空けながら、その日の出来事や旅の話をしたのだった。 宿に戻り、ジャングルバーにも行ってみるが、雨のためキャンプファイヤーも無く、ひっそりとしていて、それで散会となったのだった。 #
by backpacker_f
| 2009-08-14 02:49
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