BACKPACKER'S NOTE
2013-08-15T01:05:14+09:00
backpacker_f
音楽と旅と写真のサイトです。myspace.com/fmusicbox
Excite Blog
World Happiness 2013に行ってきました(その1)
http://bpfm.exblog.jp/20928405/
2013-08-14T01:19:00+09:00
2013-08-15T01:05:14+09:00
2013-08-14T01:19:37+09:00
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MUSIC
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何事も無かったように書きはじめてしまお。
前の日曜日に「World Happiness 2013」行ってきました。初開催以来欠かさず、今年も見に行く事ができました!
高橋幸宏さん主催、トリではYellow Magic Orchestraを聴けるというイヴェントだったのですが、今年はアーティストリストにその名前は(細野さんも)、ありませんでした。
今回もラインナップ素晴しく、今回も迷う事なくチケット入手しました。Bブロックということでしたが、日射しから逃れられる後ろの方の木陰を陣取ることにしました。
ということで、独断と私見による感想を書かせて下さいm(_ _)m
まずは、お目当てのアーティスト「大橋トリオ」からスタート。演奏曲は最新アルバムからで、「マチルダ」「Seven Days」「サヨナラの雨」「僕らのこの声が君に届くかい」でした。3曲目にピアノ弾き語りした以外は、大橋さんテレキャスシンライン(かな?)弾きまくっていました。開始早々からとんでもない気温だったと思いますが、暑さにもほとんどぶれない大橋トリオの演奏、最高でした!
続いて、鈴木慶一さんの新しいバンドControversial Spark。慶一さんがボーカルをとることもありますが、若い女性メンバーがメインを引っ張るというロックなバンドでした。
高橋幸宏さんの登場は意外にも早く、3番目という位置。演奏はニューアルバムからの曲のようでした。メンバーも硬派な実力派揃いでBass.Carly Graffe、Gt.堀江博久、Horn.ゴンドウトモヒコ他といった面々。このメンバーに元Smashing PumpkinsのJame Ihaが加わってのツアーが行われるということで、かなりの贅沢なライブになるのではと思います。個人的には昔の曲も聴きたかったです。。
大村憲司さんの息子さんの真次さん(Gt.)と最強のドラムス沼澤尚さんのバンドMidnightsunsが出演したのは、バンド名とは対照的に最も気温の高かった時間帯。。ハードロックで熱かったですが、自分は日陰で休憩させていただきました。大村憲司さんの曲でYMOワールドツアーで演奏された「MAPS」が蘇り、会場が一気にヒートアップしました!
楽しみにしていたのは清水ミチコさん〜矢野顕子さんへの流れ。清水さんのトーク、ボーカル、ピアノ、、どれも単なる物真似を越え、リスペクト溢れる素晴らしいものでした。清水さんステージに(疑似笑)出演したのは、矢野顕子さん(以下敬称略)「横顔(大貫妙子カバーver)」、綾戸智絵「Geogia on my mind」、研ナオコ「かもめはかもめ」、森山良子「さとうきび畑」、荒井由美「ひこうき雲」、井上陽水「少年時代」、忌野清志郎「デイドリームビリーバー」、美輪明宏「ヨイトマケの歌」、ドリカム(作曲法)、山下達郎(同じく作曲法、竹内まりやも脇役で出演笑!)という超豪華な方々でした!!
そして矢野さんの登場は、清水さんのピアノボーカルで「丘を越えて」迎えられ、何と二人の共演も実現。ボーカル交互にとってましたが、どちらが本物かわかりませんでした(笑)
矢野さんは清水さんと同様にステージ中央に置かれたグランドピアノだけでの弾き語りライブ。少女のように表情豊かにピアノを弾き歌い、一気に観客を惹き付けていました。また清志郎さんや大村憲司さんへのリスペクトもお話されていて、ちょっと感動的なステージだったと思います。
演奏曲は「海のものでも山のものでも」「セラピー(忌野清志郎cover)」「いい日旅立ち(谷村新司cover。他のカバー曲と同じく原型をとどめていないですが笑、かっこ良かったです)」、そしてラスト曲は「ひとつだけ」。最近はコラボバージョンばかり聴いていたので、清志郎さんの声が聴きたくなりました。清水ミチコさんの物真似でも一瞬思いましたが、やはり誰にも替わることができないのだとも思いました。。
ヒカヒューはじめて聴きましたが、ニューウェーブとフリージャズをミックスしたようなかなり尖った世界。。自分には理解不能な曲が続きますが(すいません)、周囲のこどもたちがテルミンの音で踊り出していたのが面白かったです。
スチャダラパーは、1年おきに出演しているので3回目。今回も盛り上がりました! 独特の「軽さ」が本当かっこいい人たちだと思います。大好きな「今夜もブギーバック」「サマージャム」良かったですが、新曲「ザ・ベスト」もジーンときました。。あとライブ会場限定CDをゲット。Chatmonchyとのコラボ曲が入っているのですよ(^ ^)v
続いてTowa Tei。こちらはDJショーでしたが、かなり聴きこたえありました。スチャダラに続き年甲斐もなく踊った踊った(笑)
椎名林檎をフィーチャーした「Apple」、ファーストソロアルバムに入っていた「Batucada」、幸宏さんボーカルの「RADIO」。コーラスやパフォーマーも登場でかなり盛り上がりました。あと、CDショップの特設特売テーブル?(新作「Lucky」大々的に宣伝!)のようなDJブースもセンス良かったです。
柴崎コウさんの時間、ちょっと休憩とさせていただきましたm(_ _)m。木陰で聴いた「月のしずく」癒されました。
トクマルシューゴは今回のフェスで個人的最大の収穫! 今まで聴いてなかったのを悔やむくらいの素晴らしい音楽でした。クリーン系のエレキギターにボーカル、ドラムス、ベースに加えトイピアノやアコーディオン、ピアニカ、パーカッションがオーガニックな感じで入り(すいませんほとんど伝わってませんm(_ _)m)、音遊び、リズム遊び、ハーモニー遊び?が高度に織り込まれ、音楽の無限の可能性を感じさせる素晴らしいステージでした。
Salyu×Salyuは2年ぶりに聴きましたが、こちらもかなり良かった! ボーカルを複雑に多重録音したと思われる作品を、新たにルックスから声質までそっくりな4人(おそ松くんに対抗してるのか笑)のコーラスグループとして再現しているのが、もうどうなってるの?という感じでした。バックもプロデュース&Gt.小山田圭吾、Bass&Moog.大野由美子(Buffalo Daughter)、Dr.Asa-changという凄いメンバーでした。
Great3は、以前入手したCDが懲り過ぎで好きになれずあまり期待してなかったですが、そのCDとは違ってシンプルに片寄さんの歌を聴かせる心地良いバンドになっていました。正直かなり良かったです(エラそうにすいませんm(_ _)m)
ここまで書いた時点で、かなり充実したフェスと分かっていただけたと思うのですが、ここからが本当に凄かった!
まず大貫妙子さん。だいたいメンバーが凄いのですよ。Dr.林立夫、Gt.小倉博和、Bass.鈴木正人、Key.森俊之(後で更に出てくるのですが、このフェス、日本の宝のようなミュージシャンがどうしてここまでといった感じで集結してます!)。
「ピーターラビットとわたし」からはじまり、「横顔」「都会」と名曲を次々と披露していきました。個人的には林立夫さんのドラムスで「都会」を聴けたのが感動でした。森さんのRhodesも心地良かった! ただ大貫さんご本人は、暑さのせいか声が少し出ずあまり納得してないようにも見受けられ(とはいえCDで聴いているのと変わらない美しい声でしたが)、終了後すぐにステージを去ってしまったのが残念でした。
新星キリンジには、コトリンゴがキーボードとボーカルで参加。自分としては演奏とボーカルを聴けて嬉しかったですが、「エイリアンズ」のようなしっとりした曲を期待していたのでちょっと期待はずれでした。新メンバーも一人欠席とか、ちょっと大丈夫かなと思いました。
奥田民生さんのステージ、てっきりバンド編成と思っていたら何とセンターステージでの弾き語りでした。しかしそれが嬉しい誤算で、最高の弾き語りライブでした! 335を抱えて歌った「マシマロ」「イージュー☆ライダー」、ギブソンのアコギ(かな?)での「さすらい」、本当に素晴らしかった。。ギターと歌だけで会場が一つになった時間でした。
楽しみだったレキシは、想像以上でした! Super Butter Dogのキーボーディストの池田貴史さんのプロジェクト、ファンキーな歴史ソングは、爆笑の連続でした。しかも演奏が本当にかっこ良かった! !
メンバー見てみると凄いのですが、Key.渡和久(風味堂)、Bass.鈴木正人、、といったまたも抜かりの無いメンバーでありました!
そしてトリの一夜限りのスペシャルバンドThe おそ松くんズは、もっと凄いことになっていたのでした!(続く。。っていつ?)
P.S.
久々にブログ書いてみたら、文章力さらに低下してました(泣笑)。旅ネタもゆっくり復活していけたらと思います。]]>
ドナウ川の上空にUFOを見た!
http://bpfm.exblog.jp/11946025/
2010-01-12T01:20:00+09:00
2010-01-13T10:23:53+09:00
2010-01-12T01:20:14+09:00
backpacker_f
BACKPACK
このブログ、昨年の8月で止まってしまっていました(汗)が、ご無沙汰です。意味不明に忙しくしているうちに2010年になってしまいました。しかもかなり遅いですが、明けましておめでとうございます。
で、年末年始休みやはり旅に行かせていただきまして、今回は中欧チェコ〜スロバキア〜ハンガリーと駆け足で訪れてきました。その旅日記はいつになるか全くわからないので、今回はその一部報告です。
タイトルは凄いですけど、中身は大した事ない(笑)ので、期待せず読んで下さいね。
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年越しするために訪れたスロバキアの首都ブラチスラバで、それは忘れもしない2009年の12月30日の夜のことでありました。
凍えるように冷たい霧のかかった旧市街を歩き、「中欧の真冬というのはこんなにも寒く、霧も立ちこめているのか...」などと考えながら、ドナウ川に架かる大きな橋の袂まで辿りつきました。「これがドナウ川だー」とちょっと感慨深く夜の川面を眺めていると、だんだんと霧が晴れ始め、その大きな橋の全体も見えるようになってきました。橋をワイヤーで支えている塔が特徴的な橋で、ライトアップされ塔の上にも照明が灯されているのだと思っていると、なんか変だと気付く。上に照明があるのではなくて、円盤状のものがかなり唐突に乗っていて、光はその円盤からなのでした!
「何だあれは!もしかしてUFO?」と思い、あたりの通行人を見回すと、気付いているのかいないのかあまり気にも留めていないといった感じでした。何か訊こうにもあまり人通りもなく、寒いこともあり、みな足早に去ってしまうので、誰かに質問することもできませんでした。そうしているうちにも、UFOらしき円盤は、呼吸するかのようにゆっくりとその明るさを変えているのでした。「もしこれが飛び上がってしまったら、UFOを信じることにしよう...(ちなみに大槻教授派です笑)」としばらく眺めていることにしました。塔の上にチョコンとのっているが、展望台だったとしてもいったいあそこまでどうやっていくんだろう?
凍えるような寒さの中(10分くらい)見て続けていましたが、明るさの変化はあっても動きはないので、川向こうまで行ってみるかと橋を渡ってみることにしました。しかしそれを見に行ったばかりに、UFOに連れ去られてしまったらそれもマヌケだな...と思いつつ(笑)
ドナウ川を歩いて渡るというのもちょっと感動的なのでありましたが、そんなことより今はUFO!と急ぎ足で塔の下まで行っていみると...鉄筋?の柱(しかも少し斜めに建っているのだ)の根元にガラスの小さな建物があり、これがエレベータの入り口のようでありました。何と橋の塔の鉄筋の中にエレベータが斜めに入っているようなのでした! ちょっとがっかりのような安心のような...既に営業時間は終わっていたのでした。
そして翌日31日、どの観光スポットよりもここに行こう!と万を持して再びドナウ川を渡ると、今度はちゃんとエレベータに乗れたのでした。実際ここは「UFO」という名称で、屋上は高さ88メートルからドナウ川とブラチスラバの街を見下ろすことができる素晴らしい展望台なのでありました。もっとも深い霧が立ちこめて何も見えませんたが...
円盤の中はどうなっているのかというと、カフェバーとレストランになっていて、これがめちゃくちゃセンスの良い空間でした。ちょっと無機質で未来っぽく、正に宇宙船の中。ここで飲むスロバキアワインはまた格別に美味しかったのでありました。働いているスタッフも皆背が高く美男美女揃いで、これまたcoolなのでした。もし、ブラチスラバに訪れるという機会がありましたら、ぜひ行ってみて下さい。かなりお薦めです。ただ、結構揺れるのが欠点ですが。(不安になるくらい揺れるのだ...)
(http://www.bratislavahotels.com/bratislava-ufo-bridge-restaurant)
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チェコのプラハやハンガリーのブダペストに比べると、あまり知られていないスロバキアとブラチスラバではありますが、なかなかいいところでありました。物価は安いし料理もお酒も美味しいし、人も暖かい人が多い感じで、観光ズレしたところがほとんどないところもなかなか良かったです。
ブラチスラバは「洗練」と「ユニーク」の両方を感じさせる街で、中世からの旧市街にモダンで洒落たカフェが軒を連ねているかと思えば、ここで紹介したUFOだけでなく、街中に下水の蓋から顔を出した男やカメラを構えたパパラッチ風の像が唐突にあったり(本当に唐突にあるのだ!)と、個人的にかなり気に入ってしまいました。凍えるような寒さと深い霧が無い季節に(笑)また訪れたいです。]]>
BACKPACKER'S IN MALAYSIA(4) - スコルピオンキング -
http://bpfm.exblog.jp/10856346/
2009-08-14T02:49:00+09:00
2009-08-15T12:14:02+09:00
2009-08-14T02:49:46+09:00
backpacker_f
BACKPACK
今回は、写真で筆者もとぼけて(笑)出演しています。
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30.Dec.2008(Doniel's Inn / Cameron Highland, Malaysia)
ツアーに行くため今日も早起き。時差のせいも少しはあるのかも知れないけれど、本当に早起きしてしまって、外に出ると薄明の空の中に南十字星を見る事ができた。明るくなってから、昨日知り合った鉄道男君と朝食に出掛けた。知っている店がある訳でもないので、昨日のカレーバイキングの店に行ってみる。(カレー好きなので朝からでも全然いいのだ。)
鉄道男君は、トレッキングも好きということで、結構話がかみ合う。特に海外トレッキングはいろいろ訪れているようで、僕がいつか訪れてみたいと思っているスウェーデンの北極圏“王様の散歩道”というトレッキングコースや香港の山岳エリアなど話は興味深いのだった。朝食後、鉄道男はここから近いマレーシア第二の高さの山にトレッキングに出掛けるということで、そのままタクシー乗り場へと向かっていったのだった。
僕は宿に戻り、ジャングルツアーの準備。朝8時過ぎ、ツアーの4WDが宿まで迎えに来てくれた。汽車のような煙突(マフラー?)のついた古いLandroverで、毎日ジャングルに入っているためか、最初からドロドロなのだった。そしてこの車の凄いところは、ボンネットに水牛の角がつけてあるところなのだった。僕はこの車を密かに水牛号と呼ぶ事にした。
ドライバー兼ガイドの男は、スペンサーという同年代もしくはもう少し若い感じの男で、助手席に乗せてもらい(Daniel'sからの参加者は僕だけだった)、けたたましいエンジン音ともに出発。バスターミナル近くで若い男性グループ3人を、少し離れた高級そうなホテルで別の若者グループ(男性2女性1)をピックアップしたところで、今日の参加者が揃ったようだった。近くのジャングルに行くのかと思ったら、向かう先は意外と遠く、天気もいいので着くまでちょっと眠ってしまう。40分くらいドライブしたところが目的地なのであった。
幹線道路からいきなり林道へ。ここからスペンサーのとんでもないドライビングテクニックを見せつけられることとなる。林道といっても凄い急坂の悪路で、普通の車では絶対に通行できない道。ところどろに大きな穴や泥の水たまり、岩なども剥き出しになっている。何度もスタックするかというところを、スペンサーはすいすいと、時には強引に乗り越えてしまうのだった。もちろん乗り心地は良いわけなく、どこかにちゃんと掴まっていないと頭をぶつけてしまうので、全員一気に目を覚ますことになったのだった。前日参加した鉄道男は、一度スタックし、車を押したと言っていたので覚悟していたが、今日はスタックすることなく、林道の終点まで到着することができた。
ここから歩きで、ラフレシアの花を見に行くことになる。スペンサーと途中から乗って来たもう一人のガイドを案内人に山道に入る。もうひとりのガイド氏は、そのへんの枝をナタで切り落とし、杖をつくってくれた。スペンサーは「ラフレシアの見られる場所までは1時間以上のハイクになる」と言い、そして参加者たちは泥道にきゃあきゃあ言いながら進んで行ったのであった。特に騒いでいたのは唯一の女性参加者の中華系の子で、「買ったばかりなのに!」とか言いながら、その真新しいスニーカーのことが気になって仕方ないようだった。しかし、女の人というのは(昨日合った人もそう)どうしてこういうところまで来ても、格好付けたい人が多いのかと思う。ジャングルトレックツアーに新しいスニーカーや白いシャツなど、どうなるか予想がつくではないか... あんみつ姫(←勝手に命名)とそのお伴のような連れの男二人は、なんとかご機嫌をとりながらトレッキングルートをついてくる感じだったが、次第に遅れるようになってくる。30分もいかない小さな滝がある渓流に着くと、彼らは「ここで十分、待ってる。」とあっけなく諦めてしまったのだった。
ということで、ガイド2人、若者3人、そして僕の精鋭部隊(?)となると、一気にスピードアップし、ジャングルをつき進んでいくことになった。途中2つ目の滝のところで休憩。先程の滝も良かったが、こちらはもっと大きく水もさらに澄んでいた。そのあと小川を歩いて渡る。流れが速く少し深いところもあるが、もらった杖のおかげで安心なのだった。冷たく澄んだ水が気持ち良い。そこから少し上がった斜面に、世界一巨大な花“ラフレシア”は咲いていたのだった。
大きいだけでそんなにきれいとは言えない花ではあるが、スペンサーは「数日前のほうが、赤が鮮やかで美しかった」と言っていた。ここで、彼からラフレシアについていろいろ説明。まずラフレシアは「花」かというとそうではなくて、むしろキノコのようなものということだった、その他、「毒はあるのか」→「全然ない。むしろ食べられる。」、「食虫植物のようにムシを捕らえて栄養としている。」→「それはデタラメ」、あと成長するまでに何ヶ月もかかるが、咲くのは2週間くらいとか、意外に雨に弱く、成長しても咲かないものがあったり、年によって咲く場所は点々としていて、もっと奥までトレックしないと見られない場合もあるということだった。一同お約束のように、でかい花をバックに写真をとったりした後、来た道を引き返す。ラフレシアツアーは人気のようで、すぐに別のグループが上がってきた。
帰りの歩渡では、若者三人組の一人が転倒。幸いケガはなかったが、メガネを壊してしまう。三人組とはそこから歩きながら、話すこととなった。彼らは地元マレーシアのジョホールバル(日本人にはサッカーで有名ですね)からで、半導体メーカーに勤めているということだった。彼らは、言語は3カ国語(マレー語、中国語、英語)話せるのが普通と言っていて、それがハイテクにも強いとなると、日本人油断しているとすぐに抜かれてしまうなあと思ったのだった。
そんな話をしながら下っているうちに、あんみつ姫とお伴二人を残してきた滝に到着。お伴の二人は滝壺で泳いでいた。それを見てジョホールバル三人組も上着を脱いで泳ぎだす。先程転倒したメガネマンも滝壺に飛び込んでいった。あんみつ姫は当然泳いでいる訳なく、水しぶきがちょっとかかるたびに、相変らずキャアキャアと大きな声を上げていたのだった。ご機嫌は悪くないようで、まあ何にしてもそれはよろしいことなのである。僕は泳ぐ程若くないので、お姫様と同じように川の冷たい水に足を浸け見ていると、もう一人のガイド氏がバンブーウォーターといって、竹の節の中に自然に水がたまったのを切って持って来てくれた。竹の香りがして、とても美味しかった。
再びスペンサーの4駆で超悪路を下り、ジャングルの中にある集落へ。昔ながらの高床長屋の生活などを少し見せてもらう。集落の子供たちの笑顔が眩しかった。そして、ここでもうひとつイベント「吹き矢の的当て大(?)会」が突如としてはじまる。5メートルくらい離れた的に吹き矢をあてるのだ。地元の人やスペンサーはやはりというかなかなか上手い。あんみつ姫を除く男子全員も挑戦。結果、僕だけが1度で的を射ることができたので、ちょっと気分良かった。昔、吹奏楽をやっていたので、息のコントロールの仕方が判ってしまったのだ。(なんてマグレです...)
キャメロンハイランドまで戻り、イチゴ農園を見下ろす食堂でお昼。あんみつ姫とお伴二人は別の席に行ってしまったが、ジョホールバル三人組とスペンサーとの食事は楽しかった。スペンサーは「時間がないので、スチームボードだけは止めてくれ」というと笑いが起こっていた。
お昼が済むと、ジョホールバル三人組はタクシーでホテルに戻ってしまう。せっかく仲良くなったのに残念だったが、彼らは次の予定があるらしい。
ここからは、あんみつ姫とお伴二人、僕、そしてスペンサー(もう一人のガイドは集落で降りてしまった)と5人のツアーになる。あらためて彼らと自己紹介すると、あんみつ姫は上海から、あとの二人はタイのバンコクとシリアのダマスカス(!)からということだった。3人はクアラルンプールの語学学校のクラスメイトで、英語を学んでいるということなのだった。彼らによれば、マレーシアは物価も安いし、英語を学ぶのに適したの場所なのだそうだ。あと、さっきから見ていたところ、あんみつ姫とダマスカス君がどうも恋人同士のようで、バンコク君が本当のお伴という感じなのだと思った。お人好しな感のあるバンコク君なのだが、なかなかの好青年のようで、時々あんみつ姫が英語につまると、中国語でサポートしてあげているのが微笑ましい気がした。
次に訪れたのは、紅茶農園。この山間地が開発されるきっかけになった場所らしい。植民地としていたイギリスが、良質の茶葉を栽培するために大プランテーションをつくったところで、現在でも美しい茶畑の風景が広がっているのだ。まずは工場の見学。係の人が紅茶の収穫から、分別、乾燥、焙煎(?)までを順に説明してくれた。ここでもあんみつ姫は自分のリズムというのがあるようで、工場には行きたくないらしく、シリア君がお守をすることになり、バンコク君と二人で見学だったのだが...
工場見学のあとは、観光用のテラスでお茶タイム。まだあんみつ姫はご機嫌が良くないようで、今度は一人で美しい農園の風景を眺めながら、おいしい紅茶をいただいたのだった。農園からの帰道、スペンサーに茶畑の中で車を止めてもらい、写真をとっているといつの間にかご機嫌がよろしくなったようで、バンコク君・ダマスカス君と一緒に、僕のカメラにも笑顔でうつってくれた。
ツアーはまだ続く。次はバタフライガーデン。ここはいわば植物園と昆虫館が混ざったようなところ。温室の植物園の中に美しい南国の蝶も飛んでいたりするのだが、カメレオンやヘビ、サソリなんかも飼われていたりするなかなか面白いところだった。ダマスカス君はデモンストレーションでサソリをたくさんつけられしまったが、なぜか嬉しそうにしていた。僕には無理なので、密かに彼を「スコルピオンキング」と呼ぶ事にした。
最後はストベリーファーム。ここでは温室の見学とイチゴアイスを食べるのが定番らしい。ただしイチゴは収穫されてしまっていて全然なかったが...
夕方になると天気は急に崩れ、あたりは霧につつまれ、大粒の雨が落ちてきたのだった。
豪快に雨が降る中をドライブし、朝訪れた高級ホテルに着くと、彼らとも別れることとなった。結局のところダマスカス君はツンとしていたし、あんみつ姫はお天気のようにご機嫌が移り変わるのだなと思った。どちらにせよお嬢様、おボッちゃま達なのだろう。
僕の宿までの途中、スペンサーに「凄い運転技術だったね」と言うと、「ああ毎日のことだから...」と笑っていたが、正直疲れているようにも見えたのだった。相変らず止まない雨で「車は少しはきれいになったかな」と見てみるが、あまり変わらずやはり泥だらけの水牛号なのであった。
その日の夕食は、鉄道男とダウンタウンへ。中華ということで意見が一致し、香港飯店というような名前のレストランに入る。そして昼話題になっていたスチームボートを注文。船のような形をした独特の鍋で野菜や肉や魚やらを煮て、辛いソースで食べるというもので、僕らは次々にビールを空けながら、その日の出来事や旅の話をしたのだった。
宿に戻り、ジャングルバーにも行ってみるが、雨のためキャンプファイヤーも無く、ひっそりとしていて、それで散会となったのだった。
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また旅から戻りました。
http://bpfm.exblog.jp/10717470/
2009-07-28T06:16:00+09:00
2009-07-28T06:25:32+09:00
2009-07-28T06:16:20+09:00
backpacker_f
BACKPACK
先週にかけて10日間ほど、カリフォルニアに行って参りました。目的は、ここ数年取り組んでいる(?)ジョン・ミューア・トレールというトレッキングルートの続き。2年ぶりで、前回からの続きをキャンプしながら数日間歩きましたが、バックパックの重さに(もう少し軽くできたなー)耐え、高度に息を切らし、長い道のりにも苦しみ、ヘトヘトになってしまいました。普段の鍛えも足りなかった...でも、山の眺めは素晴らしかったです。全体としてはようやく8分の3まできたといったところ...全部歩くのはいつになるかという感じです。(というかもうへこたれてしまいました...続き本当にやれるのか?)
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で、今日の写真はその山の写真じゃなくて、今回はじめて訪れたLA関連。
ロサンジェルス(実はあまり興味なかった)、どこに泊まるのがいいのだろうとガイドブックをいろいろ見た結果、海沿いが良さそうと市街からは少し離れていますが、サンタモニカに宿をとることにしました。(予算ないので、当然ユースホステル)
まったくベタベタな観光地(失礼、リゾート地)なんですが、海に突き出している木製の桟橋(Santa Monica Pier)が、実に気持ちよいところでした。特に夕方が本当に美しい。かなり大きな桟橋で、たくさんの観光客や地元の人が特に目的もなく散策していたり、上にかわいい遊園地があったり、釣りスペースがそこらじゅうにあったり、音楽やダンスのパフォーマンスをしている人もいたりします。すっかり気に行ってしまい、滞在中は毎日このPierに行ってましたね。山ですっかり疲れた身体を癒すには、海の風も心地良く、なかなかリラックスできる場所でした。
そうそうここはハリウッド映画なんかでもよく舞台になるところで、自分が知っているのではキム・ベイジンガーが出演していた「Cellular」というサスペンス映画のラストシーンで犯人との対決する場面で使われていました。(もっと有名な映画でも使われていると思いますが...知っている方いましたら教えて下さい)
あともう一枚。興味が無かったと言いながらも、しっかり訪れて来た(!)ハリウッドのチャイニーズシアター近くのマダムタッソー蝋人形館の入り口で撮ったもの。
ちょうど、オバマさんがいらしてたんですよ。すごい人混みでした。(って嘘)
そんな訳で、肩がまだ痛い(バックパック重かった...)今日この頃なのであります。そして、たまってしまった旅日記もマレーシア編とどちらから手につけていいのやら...]]>
ピアノソロライブやります。
http://bpfm.exblog.jp/10469320/
2009-06-20T23:24:45+09:00
2009-06-20T23:24:40+09:00
2009-06-20T23:24:40+09:00
backpacker_f
CAFE
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うちの両親がほとんど趣味でやっています、喫茶店「樅の木」(山梨県北杜市・週末のみ営業)で、ライブを行うことになりました。
- 樅の木 presents -
ヒーリングピアノミニコンサート2
with JAZZ VOCAL
6月28日(日)14:30〜
ミュージックチャージ 300円(お茶代です)
出演:望月F(pf)
ゲスト:miyo(vo)
場所:喫茶 樅の木
山梨県北杜市長坂町中丸2281(清春芸術村近く)
たまにつくっては日の目をみることもない不遇な(?)オリジナル曲(ピアノのインストです)を中心に演奏させていただきます。それだけれでは、お客さんが呼べるわけないので、クラシック(シベリウス)の曲と尊敬する坂本龍一教授の曲、素敵なジャズボーカリストmiyoさんをゲストにスタンダードジャズも何曲か一緒に演奏させていただく予定です。さらにこのコーナーではあっとおどろくチャット○ンチー(!)のあの曲もジャズアレンジでお届け予定。きっとこんなことをするのは世界初でしょう。ってどんなコンサートになることやら...
ということで、もしご興味ある方いらっしゃいましたら、遊びにきてください。
がんばって練習しないとヤバいBACKPACKERなのでありました。
(写真は今回のライブとは全然関係ない、去年イギリスの田舎を旅した時に入ったパブにあったピアノです。昼から飲んでいい気分で、お客さんが少ないことをいいことに勝手に弾いてしまいました。)
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PS.
ライブはこんな僕が弾くのですから、きっと大したことないでしょう。(miyoさんのボーカルは素晴らしいです)
でも八ヶ岳の高原は気持ちいい季節です。ドライブもしくはピクニック兼ねていかがですか?]]>
Backpackers in Malaysia(3) - フライドバナナ -
http://bpfm.exblog.jp/10242657/
2009-05-15T00:59:00+09:00
2009-05-15T18:28:57+09:00
2009-05-15T00:59:47+09:00
backpacker_f
BACKPACK
今回も長文駄文、写真も無駄に多いです。
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29.Dec.2008(Daniel's Lodge / Cameron Highland, Malaysia)
キャメロンハイランド行きのバスに乗るため朝5時に起床。下のベッドのイギリス人も同じ頃から早くから出発の準備で起きているようだった。荷物を持って部屋から出て、ロビーで少し話すと、これからクアラルンプールに移動するということだった。この人、僕と同年代くらいなのだが、イギリス流のいい感じのジョーク入る面白い人なのだった。自分のことについてもちょっと自虐的(?)に話していて、「君はtokyoからで、これからキャメロンハイランドにいくのか...どちらもいつか行きたいな、この次いつかね...そうそうこの次いつかっていうのが口癖なんだ...」と僕の旅のプランを羨ましがってくれた。そんな話をしながら、僕だって「この次いつか」って始終言いながら、やらなかったりすることがの方が多いと思ったりした。
サムデイ男がバスターミナルに向かうのを見送った後、入り口のテラス席でところで談笑する欧州人たちと少し話す。この人たち、昨夜遅くちょっとお話しした人たちで、何と徹夜でここにいたのだ。若いというのは無駄に凄い(笑)。20代のブロンドの女性ともう少し上くらいの男性、さらに絵描きのバイト君も加わり、明るくなったが雨の降る外を眺めながら、とりとめなく話は続いていた。そんな彼らと話しているうちに、乗り合いのバンがやってくきて、楽しかったゲストハウス“Old Penang”ともお別れとなる。マネージャー男はフロント横に置いたデッキチェアでぐっすり眠っていて、挨拶できなかった。
乗り合いバスはニッサン製のバンで、乗客は僕とインド人街のホテルで西洋からのカップル(サッカー選手のベッカムとビクトリアに似ていた)を拾っただけでジョージタウンを離れ、ペナン島大橋(?)を渡り本土へ上陸。そのまま高速道路に乗り、南下を続けたのだった。ニッサンバンも高速道路も快適で、早起きだったこもあり、ひたすら眠り続けることなった。ベッカム氏とビクトリア婦人も後ろの席で同じようにぐっすり眠っているようだった。時々目が覚めて眺める外の景色は相変らずの雨で、道路沿いの深い緑が煙って見えた。ドライバー氏はどちらかというとスピード狂らしく、「前に車がいればとりあえず抜いていきます」というのをモットーとしているのかと思うほどで、予定よりかなり早く到着するのではないかという期待を抱かせながら疾走を続けていた。
次に目を覚ますと、高速をいつの間にか降りていて一般道のカーブの上り坂を走っていた。坂道を上りきったところで、ドライブインに入る。もうキャメロンハイランドに着いてしまったのかと思ったら、まだ途中だそうで、ちょっと休憩ということだった。車を降りると思いのほか寒いことに驚く。標高が高いところにやってきたらしい。トイレに寄りドライブインの土産などとかを見ていると、ドライバー氏がコーヒーを飲まないかと声をかけてくれた。この一帯はイチゴの産地ということなのか「ストロベリーコーヒー」というのがメニューにあって、「それはちょっとどうかな...」と思っていると、ドライバー氏は勝手に「それ2つ」と頼んでしまったのだった。どんなのがくるのだろうと思っていたが、出てきたのはストロベリーフレーバーのカフェオレで、なかなか美味しいものだった。まあ寒いので、温かければ何でも同じなのかも知れないけど。ドライバー氏に「ここ寒いですね」と言うと、「ああ今冬だからね」という意外な答えが返ってきた。赤道に近いマレーシアにも冬があったのだ!
再び走り出したバンの中で、互いにようやく目が覚めたベッカム夫妻とも話す。彼らはイギリスからではなく、スイスからということだった。首都ベルンに住んでいるということで、ビクトリア婦人のほうは政府の仕事をしていると言っていた。
1時間程と山道やイチゴ畑の横を通り抜けて、キャメロンハイランドに到着。高原というよりは山にへばりつくようにホテルやレストランなどが連なっているところで、日本の箱根のような感じの場所と思う。年末休みと重なっているためか、道路は渋滞していてなかなかの賑わいだった。ドライバー氏によれば、地元マレーシアの人たちにも涼しい高原は大人気で、休日になるとかなり混むと言っていた。
宿は予約していなかったが、ペナン島の宿で徹夜していた彼女達が絶対お薦めと言っていたDaniel's Lodgeまで行ってもらう。ちょうど空き部屋があったので、そこで降りることとする。ベッカム夫妻もスピード狂ドライバー氏も、気持ちよく記念撮影に応じてくれた。
Daniel's Lodgeは、バスターミナルのある繁華街からちょっと裏に入った静かな緑の中にあり、安宿ではあるが、居心地のよさそうなテラスもあり、なかなかの雰囲気なのだった。空きはドミトリーにもがあったが、迷わず個室のほうを選ぶ。ベットがあるだけの青く塗られた部屋は、ちょっと安普請で壁が薄そうだが、どうせ寝るだけなので、これでいいのだと思う。それにドアを開ければ、小さな庭が目の前というのがのも嬉しかった。
部屋に荷物を置くと、さっそく繁華街のほうへ。広場の角にみつけた食堂で、朝とも昼とも言えない食事。米の麺(多分)のうどんがとても美味しかった。「寒いときにはやはりうどんなのだ」と思いながら、キャメロンハイランドでは何をしようかと考える。4WD車で探検するジャングルトレックツアーというのがあるらしいが、それは明日参加することにして、今日は山に行ってみることにする。ガイドブックによれば、このエリアはトレッキングコースが充実しているらしい。
宿に戻り、フロントの人にお手頃なコースを訊いてみると、「この時期(どうやら雨期らしい)は、山はあまりお薦めでない」と言われてしまった。泥で滑りやすいそうなのだ。「そうなのか」とちょっとがっかりしつつ、宿でもらった地図を頼りに、簡単に行けるという滝まで歩くことにする。
朝降っていた雨もいつの間にか上がり、高原には青空と眩しい光が溢れはじめていた。トレッキングと言っても町はずれまで車道を歩いて、最後のところだけ山道を歩くという実に簡単なもので滝に到着。10〜20メートルくらいの高さだが、ちょっと茶色く濁った(雨期のせい?)大量の水が豪快に落ちていた。滝はまあま良かったが、トレッキングコースとしては今ひとつだなあと思い引き返そうとすると、近くの山の頂まで行けるトレッキングコースの入り口を発見。ルートはちゃんと地図に載っているので、せっかくだからと上ってみることに。「行くな」と言われると行きたくなってしまう、どうしようもない人なのである。
最初は「宿の人、大袈裟だなー」と思うが、だんだん奥に入るに連れ、やはりその忠告は正しかったと納得することとなる。日本の登山道とほとんど変わらないが、泥っぽいところでは本当に滑りやすいのだ。そういう場所が上るにつれてどんどん多くなってくる。ちょっと後悔しつつも、引き返すのも惜しいので、熱帯雨林の山道をずんずんずんずん進んで行く。幸い同じコース上に擦れ違う人もたまにあったりするが唯一の幸いなのであった。
標高を稼いでいくと。、再び雨雲の中に入ってしまったようで、雨にも濡れることとなってしまう。「森の中なのでそれほどでもないし、熱帯雨林の森林浴のようで良いではないか」と自分をごまかしながら(笑)、さらに進む。(十分注意していたのだが、実は二三度くらい滑ったり尻餅ついたりしてしまった...)
1時間半くらいかけて山頂に到着。展望があるのかと思ったら、山頂も森の中で何も見えないのだった。「まあそんなもなのだ」とちょっとがっかりしながら、山頂からは別ルートで下る。そのコースも森の中で快適ではあったが、油断して滑り、またも尻餅ついてしまう。坂道を下りきると草原のようなところに出るが、そこからが本当に濡れることとなった。雨はまだ止んでいないし、草が茂りルートを覆う感じになっているので、どう歩いてもズボンも靴もびしょびしょになってしまうのだった。びしょびしょ草原を抜けるとトレッキングルートはイチゴ畑〜茶畑の中を突っ切るようになっていて、先程通った滝に向かう車道に出たのだった。
車道をとぼとぼ歩いていると、朝Daniel'sのテラスで見かけた旅行者に出会う。アジア系の美しい女性と西洋系のおじさん、ひょろっとした若者の三人で、挨拶するとこれから滝に向かうと言っていた。アジア女性は買ったばかりのようなきれいなサンダルで、これで大丈夫かしらと言っていたが、「注意すれば大丈夫」とアドバイスしておいた。せっかくここまで来たのに滝を見ないのはもったいない。
彼らと別れ少し歩くと、唐突に屋台を出している親子に遭遇。バナナをフライにして売っていて、これがなかなか美味しそうなのだった。周囲を良く見るとそこは小(?)学校の出口の正面で、どうやら学校帰りの生徒さんがお客さんということらしい。勿論僕も一包み買って、遠足帰りの小学生のように揚げたての甘いフライドバナナを齧りながら宿に戻った。
部屋で服を着替え、シャワーブースに入るが、(時間帯が悪いのか)お湯はほとんど出なくてがっかりする。濡れた靴は宿の人から新聞紙をもらい、靴の中に入れて干しておく。そんなことをしているうちにだんだん暗くなってきて、「腹減ったー」とまた繁華街へ。
ちょっと高そうなレストランから庶民的な屋台まで何でもあるのだが、お手軽な感じの食堂が並ぶフードコートで、カレーバイキングを夕食とすることにした。魚、羊、エビ、チキンといったさまざまなカレーが用意されていて、てっきり僕はバイキングだからどうとっても料金は同じなのだろうと思って、いろいろ取りまくってしまったが、実はとった種類と量に応じた料金体系なっているらしく、結構な値段になってしまう。一瞬ちょっと高かったかなと思ったが、「日本円にすればやっぱり安いか」と納得し、大盛り何でもありカレーをヒーヒー言いながら(結構辛い)食べたのだった。同じフードコート内では、地元のイケメン兄ちゃん達が焼き鳥(?)屋台を開店し、どの席も煙だらけになってしまったのだが、飾らない雰囲気のフードコートは夕食時の楽しい空気に包まれていた。
宿に戻ると、テラス席で他の旅行者たちとも交流。滝のところで会った3人や、ここに10泊(!)もしているという韓国人、日本からの同年代の旅行者もいて、皆のんびりと夜を過ごしていた。特に日本からの旅行者(あとで外国の鉄道に乗るのが好きと言っていたので、鉄道男いうことにしておく)は、僕が明日参加しようと思っているジャングルトレックツアーに参加してきたということで情報収集。靴や恰好をどうすればいいのかなど参考になる。そんな話をしているうちに、このホテルの裏に併設されている『ジャングルバー』に行ってみようということに。
お客さんも少なく、全然盛り上がっていなかったが、屋外のキャンプファイヤースペースに出て鉄道男君と話していると、実はあまり英語が話せないのか常に笑顔でごまかしている感のある宿のオトーさんが、「じゃあやるか」みたいな感じで、薪をくべてくれた。最初の煙から逃げながら飲んでいるうちに、次第に火も安定し暖かくなってくる。そうなると他の滞在者達も次々に集まってきて、あっという間に満席になってしまったのだった。キャンプファイヤーの参加者は、イギリス、フランス、イタリア、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、ベトナム、フィリピン、そして僕ら日本人と本当に国際色で豊かで、どの人たちと話しても面白かった。火の勢いがちょうどいい感じだったので、鉄道男君と一緒にジャングルツアーに参加したフィリピン男がそうしたように(彼も靴が相当濡れてしまったらしい)、僕も靴を持ってきて便乗し火の横で乾かさせてもらったのだった。
0時前、キャンプファイヤーの火が落ちると、それぞれに退散。庭から見上げると満天の星がきらめいていた。
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out of noise
http://bpfm.exblog.jp/9951911/
2009-03-31T17:53:00+09:00
2009-04-01T12:09:41+09:00
2009-03-31T17:54:59+09:00
backpacker_f
MUSIC
僕にしては、かなり早い更新です。やればできるではないか(笑)。
今日は坂本龍一さんのニューアルバムの感想。
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out of noise / Ryuichi Sakamoto
5年ぶりのソロアルバムということで、かなり期待していました。
前回の「Chasm」はいい曲ばかりでお気に入りだったし、ソロアルバムが出ていない間のコンセプトものやコラボレート作品などはアンビエント〜ノイズ系だったりして、そことは違うメロディが美しくわかりやすい世界を期待していたのですが、実際聴いてみるとアンビエント〜ノイズ系なのでした。そういえばタイトルが「out of noise」だし。
最初は「ああ難しい現代音楽系か...」と、ちょっと残念だったのですが、一生懸命聴かずにBGMとして流しているとかなり良いことがわかってきました。楽器(というか音)が少なくほとんど旋律とか見えてこない作品が多いのですが、この潔さ感がむしろ凄い。
「この音楽なんだろう」と思っていると、今月のSound&Recording誌にご本人による曲の解説が載っていました。それによると1曲目「Hibari」は短いピアノのフレーズをふたつ(同じもの)を最初は同時にループさせているのですが、片方をほんの少し長くしておくことで、どんどん遅れて聴こえるという曲なのだそうです。ディレイのように聴こえるのが、繰り返す毎にちょっとづつ遅れ、いつの間にか周回遅れになってまた同時に鳴るという正に天才にしか考えられない曲です。その他古楽器によるアンサンブル曲、ピアノやWurlitzerを使った美しいアンビンエント作品、笙を取り入れた「和」を感じさせる曲、北極圏を旅してサンプリングした音をコラージュして作りあげた“北極三部作”など、どの曲も素晴らしいです。(http://www.commmonsmart.com/products/?Command=Recommend&recno=3&pg=2にも別の本人解説がありました。ぜひ読んでみて下さい。)
中でも凄いというかちょっと怖いのが「Glaicer」という“北極三部作”の最後を飾る曲。氷が融けて水が流れ出す音が延々と続き、その上にさまざまな音がコラージュされていきます。その水の流れる音はきれいなのですが、その「きれいさ」が寧ろ不気味で、温暖化に対する教授からの警告のように聴こえました。
と書いてきましたが、僕の稚拙な文章では「聴きたい!」と思われないかも知れませんね(笑)。でも素晴らしいアルバムだと思うので、興味のある方ぜひ聴いてみて下さい。ツアーも始まっていて、この「out of noise」の世界をどうライブで表現するのか(というか可能なのか?)というのも非常に楽しみです。
ということで教授から届いた「北極の音」で、北極圏に行きたくなってきている(でもグリーンランドは遠いなあ...)BACKPACKERなのでした。
PS. このCDパッケージも凝っていて(というか非常にシンプル)、ケースとかが無くポストカードのようなジャケットにCDを置くプラスティックの「台」が付いただけになっています。この「台」が薄い氷もしくは水のような感じで、作品のテーマとも繋がっている気がします(しかもそれで価格が抑えられ、エコになっているというのも魅力的)。さらにCommmonsのサイトからは、CDが制作された状態のまま24bit48Kという高音質でもダウンロード販売もしているということなので、こちらも購入して良い音響装置を通して聴けたらと思っています。]]>
Backpackers in Malaysia(2) - 何でも市 -
http://bpfm.exblog.jp/9940843/
2009-03-30T01:02:00+09:00
2009-03-31T01:17:07+09:00
2009-03-30T01:03:53+09:00
backpacker_f
BACKPACK
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28.Dec.2008(Old Penang Guesthouse / Georgetwon, Malaysia)
窓の無いドミトリーの欠点は、朝が来たことが全然判らないことだった。どこからも光が入ってこないので、電灯をつけなければいつまでも夜のような感じなのだ。しかも他の人はまだ寝ているので、点灯させるわけにもいかない。それでも早めに起きることができ、外を少し散歩。朝の街は涼しく、人も車も少なく、昨夜の賑わいが嘘のようだった。少し歩くと市場を見つけて、並べられた魚や野菜を買いもしないのに眺めたりした。市場の外の屋台で売っていたかき揚げのようなのを買う。屋台のおばさんは小さなビニール袋に、赤い唐辛子ソース(豆板醤?)のようなのをつけてくれた。朝食はそれとゲストハウスで用意してくれている、パンとジャムとコーヒー。シンプルだがもともと安い宿代なので、むしろ感謝感謝なのであった。フロントでは当番の若い男は絵を描いていて、覗き込むと「美術の勉強中なんです」と笑って答えてくれた。
午前中は町歩き。だいたいの方向を見当に、路地を適当に曲がり曲がり歩いてゆく。海岸沿いの大きな道に出て渡ったところが、ちょうど行ってみたいと思っていた水上集落だった。桟橋のように板を貼った木道の左右に古い家々が連なっている。下を覗き込むと、桟橋も家も浅瀬の海に杭を打った上にあるのだった。ほとんどが木造の水上集落は、何か懐かしい感じのする場所であったが、生活排水のせいか下の海はあまりきれいではないと思った。行き止まりに着くと、海峡の向こうにマレー半島の街バタワースが見えた。
世界遺産になっている砲台跡は、閉館(?)日で空いていなかった。外から見る限り大した物が残っている訳でもなさそうなので、まあいいかと思う。その代わりという訳でもないのだけれど、ジョージタウンに残る古い建築物をゆっくり歩いて見て廻った。それらも世界遺産になっているようで、華人の旧家、ビクトリア調の西洋建築、教会に、仏閣と何でもあり、そのアンバランスなようでバランスがとれているミックス具合がこの町の魅力なのだろうと思った。
そんな古い建築物を見て歩いているうちに、大きなホテルの横のアーケードでマーケットのように賑わっている場所を発見。おみやげ品や自家製のお菓子やらいろんなタイプの料理の屋台も出ていて、ここで昼食とする。今回はカレー。マレーシアでは主に中華とインドカレーが定番らしい。どちらも好きなので、旅の間は食もなかなか楽しめそうだ。デザートにソイミルク(豆乳)を飲む。日本ではあまり見なくなってしまったが、こちらは良く飲まれているようで、味もなかなか美味しかった。
午後はせっかくのペナン島なので、ビーチまで行ってみることに。バスターミナルへ歩いているうちにインド人街に入り込む。宿は華人のエリア、すぐ近くにイスラムのモスクがあり、その斜め向かいがインド人街と、ジョージタウンは不思議な文化混在地なのだ。ヒンズー教の寺院が入り口にあり、その横ではお供えするための花なのか、きれいな花飾りを大の男達が並んで一生懸命につくっているのがちょっとおかしかった。インド人街はなかなかの賑わいで、特にCDショップが何軒もあり、どの店も大音量のBGMで呼び込みしていた。インド歌謡曲みたいなのがほとんどだが、リズムのパーカッションがめちゃくちゃかっこ良かったりして、「侮れないぞインド!」と思わせるのだった。それにしても世界的にCDの売り上げが落ちていると言われている中で、ここでは音楽が元気なのが嬉しい。
ビーチまでは路線バスでバトゥー・フェリンギというところまで向かう。近いのかと思ったら意外に遠く、1時間近くもかかったのであった。バスは海岸線沿いに走っていくが、どこまでも同じようなリゾートホテル街が続く風景なので、乗り過ごさないようにずっと注意を払っていなければならず、ちょっと疲れてしまう。
ようやく着いたバトゥー・フェリンギのビーチ(ガイドブックによるとペナン島でも一番のお薦めで賑わっているという)は、真っ白な砂浜が広がっているという訳でもなく、海も透明という訳でもなく(季節によるものか、それとも天気のせいなのか?)、「大した事ないかな」と思わせる雰囲気なのであった。しかしながら、観光客はそれなりに多く、「来てみたら大したことなかったが、来てしまったからには楽しむしかけんねー(勝手な想像です。しかも訛らせてみました)」という感じで、それほどきれいでもない海に入っていたり、ビーチバーやレストランで、だらだら過ごしていたり、やたらとうるさいバナナボートや水上スクーター、さらにはパラセーリングにまで参加し、無理矢理盛り上がっている(←これも勝手な想像です)というような雰囲気なのであった。僕も最初はちょっとがっかり気分であったが、「せっかく来たので、楽しんで行くけんねー」と、大きな木の下にあるビーチバーでずるずるとデッキチェアーに寝そべってビールを飲み、「記念に海にも入っていくかぁ」と海パンに着替え海に入り、すぐに飽きて上がってきたりしたのだった。結論的に言うと(という程のことも無いです...)「特別絶景なビーチではないのだけれど、その緩ーい雰囲気はBACKPAKCER向き」という感想なのであった。ビーチの近くには、良い感じの安宿(多分)も点在していているので、これからペナン島訪れる人は参考にして下さい。(ってならないか。)
帰りのバスは、本当に「ボロバス!」というようなのがやって来て、ベンチのようなシートに揺られながら帰った。乗り心地は全然良くないし、冷房もあるわけ無いのだが、窓から入ってくる南国の生温い風が気持ち良く、ちょっと昼寝してしまったのだった。
ジョージタウンに戻ると、コムタという唯一の高層ビルのところで降りてみる。ここは街のショッピングモールの中心になっているようで、買い物客や学校帰り(?)の子供達で賑わっていた。ここから歩いて宿まで戻ろうと思うが道に迷ってしまう。「やっぱりバスの終点まで乗ってれば良かった...」と思うが、そんなことはいつものことながら後の祭り。適当にいろんな角を曲がって歩いていくと、さらに自分のいる場所がわからなくなってしまった(笑)。20〜30分うろうろしているうちに、どうやら世界遺産の華人の歴史的建築物のエリアに出られたのがわかる。ここの町並みもなかなか古い感じでいいのだが、世界遺産という割には特に整備されているとかきれいにしているわけでもなくて、「この島の名所というのは『緩ーい感じで統一されているということ?」と思ったりした。小さな広場では普通の人が不要なものを売っていると思われる「何でも市」で賑わっていた。僕も「何でも市」覗いていくが、本当に不要品ぽいものばかりで欲しいものは全然無いのであった。
宿に戻り、海パンなど洗濯。湿度があるので乾かないだろうなと思いながらも、宿のテラスに張られた洗濯ロープに並べる。既に他の人のTシャツやらジーパンやら女性の下着やらが干されている訳だが、それぞれに数奇な運命を経て(?)今日この場所で一緒に並べられるという光景は、バックパック旅でしか味わえない醍醐味ではないかと感心したりする。(だからどうということも無いです)
小腹がすいたので、屋台街に出て中華焼きそばを食べる。あまり人が入っていない店で、ゆったり食べられて良かったが、そういう店はだいたい美味しくないということがここでも確認できたのであった(笑)。帰りに他の屋台を覗いていると、面白そうなのを発見。串に刺された魚介やら肉やら野菜やらが並べられていて、中央の鍋でしゃぶしゃぶのように自分で茹でるようになっている。それぞれの串には色がつけてあって、後で回転寿しのようにまとめて会計するというシステムのようだった(後で中華風しゃぶしゃぶとかスチームボートとか火鍋というものと判明)。せっかくだから「何か食べて行こう」とつくねみたいなのをしゃぶしゃぶして齧り、「次は何にするかな」と迷っていると、地元の人がお薦めを教えてくれたりした。その屋台最初はぜんぜん人がいなかったのだが、なぜかどんどん集まってきてしまって、しまいにはみんなで肩を寄せ合いながら同じ鍋でそれぞれの串の端っこを持ちしゃぶしゃぶしている風景は、これまた微笑ましいではないかと思ったのだった。
コンビニで昨日と同じ「Jaz」というビールを買って、さらに別の屋台でバナナの葉で包まれた「ちまき」も買って宿に戻り、ロビー奥の朝食スペースで夕涼みながらビールで喉を潤していると、到着したばかりのバックパッカーが入ってきて、「あなたがここのボス(経営者)なの?」ときかれてしまった。ちょうどフロントに誰もいなかったらしい。それで奥まで入ってくると僕が主のような顔してビール飲んでいるのだから(笑)。「違うよ」と答えていると、絵描き君がちょうど降りてきて案内してくれた。そうしているうちに本物のボス(マネージャー男)が現れ、「後で飲みに行こう」と誘ってくれた。それにしても本当にリラックスできる宿なのだと思う。
暗くなってから、また屋台街へ散歩に。マネージャー男はフロント担当時間らしく、まだ出られないらしい。今度はインド人街〜イスラムモスク〜華人の建築遺産エリアとぐるっとまわってみた。華人街とインド人街、イスラムモスクが接する交差点を勝手に「文明の交差点」と勝手に名付けたりしながら、それらが争いなく共存している風景こそが「平和」というものなのかも知れないと思ったりした。
街を一周して賑わう屋台街に戻り、さらに夜食(何度食べてるんだ?)。今度は後悔することのないように、一番混んでいる「つけ麺」屋台に並んでみる。時間はかかったが、その甲斐あって本当に美味しいピリ辛つけ麺にありつけて満足することができ、ジョージタウンの「喰い倒れ屋台廻り」(いつからかテーマがそれになってしまった...)は無事終了したのだった。
宿に戻ると、マネージャー男はフロントでまだいろいろと忙しく書類整理などしているようで、飲みに行くのはまたいつかということになる。また、いつか来られるのかな。その代わりに外のテラスで談笑している西洋からのバックパッカー達に混じってお茶などいただき、ペナン島の心地良い夜はさらにふらふらと続くのだった。]]>
Backpackers in Malaysia(1) - 漢方風デザート -
http://bpfm.exblog.jp/9664890/
2009-02-21T19:14:00+09:00
2009-02-22T09:00:03+09:00
2009-02-21T19:15:19+09:00
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BACKPACK
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27.Dec.2008(Old Penang Guesthouse / Georgetown, Malaysia)
話はいきなりマレーシアのペナン国際空港に飛ぶのである。シンガポール経由で夜8時過ぎに到着。両替を済ませシャトルタクシーのチケットを買い、建物の外に出ると南国らしい生温かい空気が出迎えてくれた。今朝出発した東京は、年末になりようやくやって来た寒波でかなり底冷えしていた(成田空港行きに乗り換えた品川駅のホームでは本当に凍えた...)ので、シンガポール経由ではあったが、「別世界に来てしまった」とようやく実感したのだった。
乗り込んだタクシーは三菱製の古いセダンで、運転手に車種をきいてみると「Eterna」と教えてくれた。日本では絶版になってしまったが、確かにそんな車種があったのを思い出す。到着してはじめて知ったのだが、マレーシアでは車は左側通行で、日本と同じなのが嬉しかった。海外に行くと、だいたい進行方向が逆なので、馴れるまで不注意にしていると、轢かれそうなったことが何度かある(...)くらいの人間なのでありがたい。若い運転手とは車の話で盛り上がる。僕が乗っている古いスバル車のことを話すと、WRCに出場するラリー車(車種名が同じなだけです)であることを良く知っていて、うらやましがってくれた。30分くらい高速道路のドライブして、ジョージタウンの安宿街で降ろしてもらう。
今日はまだ宿をとっていないので、歩きながら良さそうなところを物色。何軒かの呼び込みに声をかけられるが、あまりきれいそうでないのでパス。その通りの一番賑わっているあたりから、少し路地を入ったところにきれいなゲストハウスを発見。空き室があるか尋ねてみると、ドミトリーのみしか空いていなかった。その部屋を見せてもらうが、窓が無いのでパスすることにした。そのあたりに同じようなところがきっとあるのだろうと歩いて探すが、先程のところほどの宿は見つからなかった。結局、そのゲストハウスに戻り、ドミトリーに落ち着くことにした。
窓の無いドミトリーであるが、清潔でスペースは広く、空調もついているので快適そうだ。建物は古い華僑の商店もしくは倉庫(もしくは民家?)を改造したような感じで、塗装をし直したばかりらしく壁などの色は鮮やかで、内外の照明も実にいい感じにアレンジされていた。また、パブリックスペースが広いのも良いと思った。入り口はテラス風で外にちょっとしたテーブル席があり、レセプションのまわりにはソファとネット用のPC、その後ろは2階まで吹き抜けのダイニングのようになっていた。そういった広いスペースで欧米やアジアからのバックパッカー達がそれぞれに談笑していたり、ネットを使っていたり、DVDを観ていたりと、皆リラックスして過ごしているのがとても良い感じなのだった。
宿のマネージャーという30〜40代くらいの(中華系)の男もフレンドリーで良かった。僕がまだ食事をとっていないことを知ると、「屋台に食べに行こう」と誘ってくれた。日本の夏の夜のような心地良い空気の中をマネージャー男と歩き、先程の繁華街(夜中というのにまだ賑わっている)の屋台エリアへ。うどんというか米麺のようなのを注文。あとちょっと漢方風(?)のデザートゼリーを薦められる。どちらも美味しかった。しかも安い。マネージャー男は、「まだ宿をはじめたばかりなんだ」と言いながら、バックパッカー達との交流を楽しんでいる感じがいいなと思った。到着記念に何か飲みたいところだが、屋台ではビールを出していなかったので、近くの商店で買って宿に戻り、吹き抜けスペースで喉を潤す。マネージャー男はまだレセプションで仕事ということで、付き合ってもらえなかった。
長時間の移動の疲れもあるので早めに就寝。ドミトリーのベットに横になり、(他の人はもう寝ているので部屋の照明は落としてあり)暗闇を見上げる。一日で真冬の国から常夏の島に一気に移動してきてしまったのだというのが、また実感できていない気がした。それは旅が始まったばかりの緊張感なのか、もしくは安宿ドミトリーながら意外によく効いているエアコンがそうさせているのだろうかと思ったりした。]]>
BACKPACKERS IN CANADA2 (2) Victoria - 大道芸人たち -
http://bpfm.exblog.jp/9537004/
2009-02-04T02:56:00+09:00
2009-02-04T03:06:03+09:00
2009-02-04T02:56:04+09:00
backpacker_f
BACKPACK
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1998年7月24日(YHA Victoria / Victoria,BC,Canada)
時差ぼけのせいかその前の夜は良く眠れなかった。夏というのに冷たい海風が吹き荒れ続けているせいなのか、大部屋ドミトリーの暑いくらいの室温のせいなのかよくわからないが、とにかく寝付けず、ベッドから抜け出し、誰もいないロビーのソファで置いてある本を読んだりしていた。当直の管理人(?)が不審に思ったらしく見回りにきたが、事情を話すと理解してくれたようだった。
夜が明けると、散歩でバスターミナルの場所を確認に。外は朝から雲一つない青い空が広がっていた。戻るとようやく眠くなり、ベットで目を閉じた。
起きると9時半になろうかという頃で、大部屋ドミトリーの人たちはそれぞれに出掛けるところなのか慌ただしくしていた。こちらもまずはレンタルサイクルの店をめざす。「地球の歩き方」に載っている場所に行ってみるが、その住所にある店は開いていなかった。
まだ早いのかと先に他の用事を済ませるために別の方向に向かう。(歩いていったのかバスだったのか忘れてしまったが...)BCフェリーの事務所へ。ここで数日後に乗船するBCフェリーのポートハーディ〜プリンスルパート間のチケットを買う。直接チケットを買いにくる人はあまりいないようで、事務所のおばさんは驚いていた。(この理由は後で明らかになるのだが、BCフェリーは大きな船で一般が満席になるのはよっぽどのことで、予約をしておいたほうがいいのは車を載せる場合なのだった。)
再びレンタルサイクルの場所に戻るが、やはり開いていなかった。となりのカフェの人に拙い英語できいてみると、どうやらそこではもうやっていないらしかった。仕方ないのでダウンタウンのツーリストインフォメーションに戻り(実はそこの前を何往復もしている...)、尋ねてみるが、なぜか(当時の)この街にはそういった店は無いということだった。天気が良いので、自転車でブッチャートガーデンまで行こうと昨日から決めていたのだが、仕方なく路線バスで行く事に。
あと帽子も持ってくるのを忘れたので、街のデパートみたいなところでお土産用のオルカのマークがついたベースボールキャップを購入。さらにお腹がすいたので、マクドナルドで昼食。こんなことしているうちに午後2時を過ぎてしまった。
マクドナルドの向かいからバス停から、ブッチャードガーデンへ。ここはかつての富豪ブッチャード氏が財を得ていた採石場だったところを、奥さんの意見で広大な庭園に改造してしまったというビクトリア最大の観光名所だ。実際、さわやかな夏の陽の中で溢れる花々は美しかった。男一人旅で訪れる場所としてはちょっときれいすぎるとも思うのだが...
街に戻るともう特にすることも無いので、エンプレイスホテル前のベイエリアの大道芸人たちがパフォーマンスする海辺に行き、彼らや海を眺めのんびり過ごした。本当に平和で気持ちのいい街だと思った。
夕食はユースのキッチンで、インスタントパスタ。一人旅の自炊(?)といえば、僕にはこれが決定番なのだ。他にも日本人がいて、女の子達は随分かわいいなと思っていたら、何と高校生だった。最近(当時)の高校生は海外旅が当たり前なのか?とある意味カルチャーショックに驚きながら、男ばかりの大部屋ドミトリーに退散したのであった。]]>
A Happy New Year
http://bpfm.exblog.jp/9364758/
2009-01-07T18:42:00+09:00
2009-01-07T19:19:13+09:00
2009-01-07T19:19:13+09:00
backpacker_f
MUSIC
遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。(読まれている方いらっしゃるんでしょうかね?)
自分の年末年始はというと、また旅に出ていました。えー今回はアジアでですね、マレーシア〜シンガポールを彷徨っていました。そして帰ってきて日本の寒さのせいか、すぐに風邪をひいてしまったところです。まったく何をしているんだか...
今日書くのはその旅のことではなくて、最近聴いている中国出身のジャズシンガーのアルバムについてです。(一応アジアつながりということで)
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Bei Xu「Lost in Translation」
同じタイトルの映画もあった(未見)かと思いますが、特に関係ないようです。
Bei Xuさんは中国出身ですが、レコーディングはNY、そしてプロデューサーは日本人ということで、ボーダーレスな作品ですね。
はじめは、Jazz Vocalものとしては今までに聴いたことのない雰囲気に「なんか違うんだよな」と思っていましたが、何度か聴くうちに馴れてきて、どこにも属さないその雰囲気が心地良くなってきた不思議なアルバムです。
曲目は全部カバーですが、いわゆるスタンダードものは少なくて、ジョン・レジェンド、ジェイムス・ブラント、レニー・クラビッツといったポップス〜ロックをジャズにアレンジして入れているのが特徴。参加しているCyrus Chestnutというピアニストの演奏もまた素晴らしいです。
そして特に良かったのが、アルバムの中盤に入っている松任谷由実さんの「A Happy New Year」(「私をスキーに連れてって」でかかる曲といえばわかる人はわかりますか?)。原曲も好きですが、Bei Xuさんのバージョンは本当に素晴らしい。
ところで、このアルバムのどこにも属さない雰囲気(古くなく新しくもない、ジャズでもロックでもない...)、音楽のルーツが西洋ではないアジアンがNYのミュージシャンと演奏しているということで、個人的に「オリエンタル・ジャス」と呼ぶ事にしました。興味のある方ぜひ聴いてみて下さい。
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感化され易い性格(笑)のBACKPACKERですので、もちろん今回の旅でもiPODに入れて持って行き、新年を迎えるクアラルンプールのチャイナタウンでみつけた古いが雰囲気の良いホテル(宿泊料は安いです)で、「Lost Translation」気分で聴いていたのは言うまでもありません...
(↑旅写真ちょっと公開してみました)
そんな訳で、どれくらい更新できるのかわかりませんが、今年もよろしくお願いします。]]>
世界が終わる夜に
http://bpfm.exblog.jp/9280940/
2008-12-25T19:56:02+09:00
2008-12-25T19:57:00+09:00
2008-12-25T19:57:00+09:00
backpacker_f
MUSIC
だらだらと過ごしていてなかなか更新できませんが、今年も終わってしまう(泣)ので、ファンになってしまったアーティストについて書いておこうと思います。
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チャットモンチーという変わった名前のバンドが評判良いことは知っていたが、なかなか聴く機会が無く、ヒットした「シャングリラ」という曲もYUKIに声が似ているくらいにしか思っていませんでした。
それが10月頃、NHKで武道館でのライブを放送していて、たまたま見た僕はぶっ飛んでしまいました。どこにでもいそうなかわいい女の子たちが、いきなり骨太のロックサウンドを奏でるのだ。しかもサポート無しの3人だけで。ギターソロになるとバッキングのコードが無くなってしまうのだが、そんな事は関係無くカッコ良い。
メンバー3人が詩を書き、ボーカルの子が全て作曲しているというバンドで、どの曲も素晴らしく一気にファンになってしまったのでした。そしてすぐにCDを注文したのでした。
チャットモンチー「生命力」
3枚目のアルバム。どの曲も詩が良いのですが、一曲目の家族のことを歌った「親知らず」でいきなりやられてしまいます。そしてその中で特に良かったのが、中盤に入っている「世界が終わる夜に」。
『...私が神様だったら、こんな世界は創らなかった...』
というフレーズに完全に白旗を上げてしまったのでした。全く凄い詩を書きやがる娘達なのだ。
他にも良い曲が多く、『みんなのうた』でかかりそうな「飛び魚のバタフライ」、高校生の時につくったという「橙」、そして「シャングリラ」...名曲揃いのアルバムです。
そんな訳で、チャットモンチーのアルバムは全て購入し(どれもかっこ良かった)、iPODでヘビーローテーションで聴いているのですが、当分このマイブーム続いてしまいそうです。何たってお気に入りの曲がいきなり30曲くらい増えてしまったのですから。しかし、「ロックが何たるか」をまさかこの娘達から教わるとは...BACKPACKER不覚ながらも次のアルバムを楽しみにしたいと思います。]]>
BACKPACKERS IN CANADA2 (1) Victoria - 冷たい海風 -
http://bpfm.exblog.jp/9124275/
2008-12-03T02:10:00+09:00
2008-12-03T02:20:05+09:00
2008-12-03T02:11:30+09:00
backpacker_f
BACKPACK
何という理由は特になくブログ更新休んでいましたが、旅日記の準備だけはしていたのですよ(笑)。
ということで、ニュージランドの次に訪れた二度目のカナダの旅の記録です。もう10年も前の話なのですが...
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1998年7月23日(YHA Victoria / Victoria,BC,Canada)
話はいきなりカナダのバンクーバー国際空港に飛ぶのである。向かう先はブリティッシュコロンビア州の州都、ビクトリア。話としては少しややこしいのだが、ビクトリアのあるバンクーバー島に行くために、バンクーバー国際空港に到着したろころだなのだ。一応説明しておくとバンクーバーは北米西海岸の有名な街で、バンクーバー島は海峡を挟んだ対岸にある島。その島の南端にビクトリアの街があるのだ。
到着したカナディアン航空機から空港の建物に入ると、陽光がガラス張りの通路いっぱいに溢れていた。数年前はじめての旅でカナダに降り立ったのもこのバンクーバー国際空港だったのだが、その時は10月の終わりのもう冬になろうかという頃だった。季節の違いで雰囲気は随分異なるもので、別の空港にいるような気分だったが、自分の中のある感覚が、共通するものを既に見いだしていた。それはある「匂い」。イミグレーションを抜けて出たコンコースは、その匂いでいっぱいだった。どこかのカフェから流れてくる、シナモンの強い香り。そしてそれにはバニラやハニー、メープルシロップといった甘いものが少し焦げた時のような香りも含まれ、そのガラス張りの建物全体に溢れているのだ。そし刺激された嗅覚から、はじめて訪れた時のことをタイムスリップしたかのように鮮明に思い出していたのだった。−灰色の空から冷たい雨が落ち、言葉も通じず、誰も知っている人がいる筈がなく、とにかく不安で緊張しながらも、何かが確実に変わっていくことを感じていたあの時の感覚...それから数日後、パシフィックセントラル駅からニューヨークに向け大陸横断鉄道に乗り込むときに、友人Kに言った「I'll be back!」の言葉の通りに、確かにこの場所に帰ってきたのだ!
そう思うと本当に嬉しく、甘い香りで溢れる空港ロビーを自由になった魚のようにいきいきと大股で歩きながら、乗り換え便の出発ゲートへと向かった。
ビクトリアへの飛行機は、思いの他小さなプロペラ機だった。20人も乗れば満席というような機体で、7〜8人という搭乗者を乗せ、ジョージア海峡の上へと舞い上がった。約30分後には、もうビクトリア国際空港へ到着していた。
空港というよりは駅舎と言ったほうがいいような小さな空港建物から、シャトルバスに乗り市街へ。市街地へは意外に離れていて、並走するオープンカーなどを見ているうちに、この島の豊かな緑がそのまま風になったような、エメラルドの光に満ちていることに気付いていた。南下を続けたシャトルが市街地に入ると、中心へと緩やかに下る坂から、穏やかな太平洋とその向こうにワシントン州(アメリカ)の雪を冠ったオリンピック山脈が見えた瞬間、完全にやられたと思ったのだった。
ビクトリアのユースホテルは、街の中心の便利な所にあり、割と大きなものだった。僕のベットがあるのは、「大部屋」という感じの部屋で、とにかく広いスペースに軽く50〜60人くらい(もっとだったかも)は泊まれるようだった。通りに面した壁には大きな窓があり、開け放たれたガラス戸から気持ちの良い風が吹き込んでいた。大部屋は昼ということもあり、荷物はあるが皆出掛けているようで誰もいなかった。
ダウンタウンをぬけ、エンプレスホテル前の埠頭へ。そこにはヨットが停泊していたり、大道芸人たちがパフォーマンスを繰り広げている、いかにも観光地らしい場所だった。こちらも楽しい気分になってくる。スタチュー(銅像の振りをして脅かすヤツ)やレゲエを歌うそのまんまボブ・マーリーのようなジャマイカン、タータンチェックのスカートを穿いたバグパイプ男(演奏は上手く、かっこ良かった)などを見て過ごす。
埠頭のすぐ横には石造りの州議事堂があり、見学ツアーもすぐに始まるところだったが、天気が良いので、外観だけ見てそのまま南海岸に向かって歩いていく。対岸のバンクーバーは大都会だが、州都はそんなに大きな街ではなく、州議事堂の直ぐそばまで緑豊かな住宅地になっているのどかな場所なのだった。世界でも有数の高さのトーテムポールがあるという公園を抜けると再び青い海が見えた。
海岸通りを歩いてちょっとした岬のようなところへ。海の向こうに雪を冠ったオリンピック山脈が見え本当に気持ちが良い。そしてその日はとにかく歩いた。国道のマイルゼロ地点、フィッシャーマンズワーフ、緑豊かな美しい住宅地... 海流のせいなのか、夏で晴れている日というのに、風はどちらかというと少し冷たく、久しぶりの一人旅ということで気分がハイなのか、脚がつる程に(実は本当につってしまった)いつまでも歩いていたい気分だった。
かなり遅い(緯度が高い上に夏時間のため)日没の後、歩き疲れダウンタウンに戻る。外食してもいいかと港沿いのレストランを覗くが、一人で入るのは気が引けるし、やはり貧乏旅は自炊だろうとユースのキッチンで済ませることにした。夜のすっかり暗くなった街には急に冷たい夜風が強く吹き荒れはじめ、そぞろ歩きの観光客も皆退散したようで、レストランの呼び子がさみしそうに風の中で佇んでいた。
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題名のない音楽会
http://bpfm.exblog.jp/8675941/
2008-09-27T20:08:00+09:00
2008-09-28T08:25:25+09:00
2008-09-27T20:09:00+09:00
backpacker_f
MUSIC
先日、知り合いのご好意により「題名のない音楽会」の収録を見に行くことができました。
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その知り合いの方はアコーディオン関係の人で、国際的なアコーディオン奏者・御喜美江さんが出演されるということだけを教えてもらい、会場に向かったのですが、はじまってみるとその日収録する出演者は凄いメンバーなのであることがわかったのでした。
御喜美江(アコーディオン)、村治香織(ギター)、キュウ・ウォン・ハン(バリトン歌手)、五世常磐津文字兵衛(常磐津)、Blueman Group(パーカッション)、佐渡裕(指揮と司会)...ちょっとありえないと思いませんか? BACKPACKERはプログラムを見て、眠気が一気に覚めましたよ。
演奏はもちろん素晴らしかったです。御喜さんのかっこいいアコーディオンコンツェルトではじまり、凛とした村治さんのソロ(しかも美しかった...)、韓国出身の国際的なバリトン歌手・キュウさんのアベマリアで癒され第一部(一回放送分)は終了。
休憩のあとは常磐津。今回初めて聴いたのですが、日本の伝統音楽は実にクールでした。(しかもユーモアもある。)そしてBlueman Groupと常磐津のセッション。どうなるか全く想像もつかない組み合わせでしたが、これが本当に素晴らしかった。(この組み合わせを生で聴けるというのはもう二度とありえないと思います。)この場をかりまして、招待いただいた方にお礼を述べたいと思います。
その時に収録されたものは、10月5日に常磐津&Blueman Group、11月23日に御喜美江&村治香織&キュウ・ウォン・ハン出演のものが放送されるそうです。ぜひご覧になって下さい。
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ところでBlueman Groupについては、一度だけ訪れたことがあるニューヨークで、劇場の前まで行ったことがあります。しかし、その時はチケット売り切れで見る事ができなかったのでした。
それが、突然こういうかたちで見られたというのは、「人生不思議なものなのだ」とあらためて感じてしまいました。会場でもらったパンプレットでは六本木で公演中ということで、今度こそは逃さずに行きたいと思うBACKPACKERなのでありました。]]>
プリズン・ガール
http://bpfm.exblog.jp/8641932/
2008-09-20T17:51:00+09:00
2008-09-22T16:46:43+09:00
2008-09-20T17:52:02+09:00
backpacker_f
CAFE
今日は最近読んだ本についてです。
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有村朋美 著/プリズン・ガール
通勤電車ではすぐ寝てしまい、なかなか本を読み進めないbackpackerですが、本当に面白くあっと言う間に読み終えてしまいました。刑務所に入った著者の方には申し訳ないですが...
内容はニューヨークで暮らしていた著者が、付き合っていたロシア人が実はマフィアでドラッグ売買で捕まり、彼女のクレジットカードを売買に1度使われたことから共犯者ということで逮捕され、22ヶ月も囚人として暮らしたというドキュメントです。
女性専用の連邦刑務所での自身の生活や一緒に暮らす事になった同僚(?)のことについて、ある意味サバイバルな刑務所という小さな世界を、罪を犯していない彼女の素直な視線でストレートに描いています。
特に読み応えがあるのが同僚たちの話。犯罪者ではあるが魅力的な面も多い彼女達−でも犯罪に走らなければならかった理由があったり(著者と同じように巻き込まれた人も結構多い)、そこから浮かび上がってくるアメリカの現実を鋭く抉り出すような一冊でした。backpackerの好きなヨセミテやサンフランシスコ、ボストンなども同じアメリカと思うと、多々考えさせられることろがありました。
著者の有村さんは、釈放後すぐに国外退去処分となり、もうアメリカには入国できないのだそうです。運悪いことがあったとしても青春(←この書き方古い...)を過ごした場所に二度と足を踏み入れることができないというのは悲しいなと思いました。とは言っても前向きな著者の姿勢や魅力的な囚人たち・看守たちから、元気を貰える本だと思います。興味のある方ぜひ読んでみて下さい。]]>
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